文化財情報
2024/02/25更新
竹駒神社唐門が宮城県有形文化財に指定されました
市の貴重な文化財であり、観光資源の一つとなっている「竹駒神社唐門」が、平成31年1月16日に県で開催された宮城県文化財保護審議会において、「新たに宮城県有形文化財として指定するのにふさわしい」との答申がなされました。
唐門は、柱の根巻に刻まれた年号から天保13年(1842)に建てられたと考えられるもので、江戸時代後期から末期に県内でつくられた神社建築の代表的な建物として高い評価を受けています。また、県内でつくられた唐門の中では、最も重厚な規模を持つものとして広く知られています。
市内にある宮城県指定文化財は「かめ塚古墳」(史跡)に続く2例目となりますが、建造物としては初めての指定となりました。
竹駒神社 唐門 建造物概要
所在地:岩沼市稲荷町1番1号
建築年代:天保13年(1842)
構造:一間一戸大唐破風、総欅素木造り
規模:桁行5.43m、梁間5.43m
特徴:拝殿前の石敷基壇の上に存在する四脚門であり、屋根は銅板葺きです。宮城県下の唐門では最も大きなものですが、破風の壁に、雲龍の彫刻、欄間に波の彫刻、唐獅子の木鼻、虹梁をうける雲龍の籠彫等彫刻に富んでおり、重厚さと優美さを兼ね備えている門として知られています。