文化財情報
2024/02/25更新
武隈の松(二木の松)が「おくのほそ道の風景地」として国名勝に指定されました
文化庁では、江戸時代を代表する俳人である松尾芭蕉が記した紀行文学である『おくのほそ道』に関係する、優れた風致景観を保護していくことを目的として、『おくのほそ道』に登場する名所旧蹟を一連の名勝として文化財指定しました。
このうち第一回目の指定について、平成25年11月15日に開催された国の文化審議会で審議・議決が行われ、本市の「武隈の松」を含む10県13箇所を名勝として指定することを文部科学大臣に答申しました。
そして、この度、平成26年3月18日付の官報告示により、「武隈の松」が「おくのほそ道の風景地」の一つとして国の名勝に指定されました。なお、本市での国指定文化財の誕生は初めてとなります。
今回指定となった「おくのほそ道の風景地」
- 草加松原 : 埼玉県草加市
- ガンマンガ淵(慈雲寺境内) : 栃木県日光市
- 八幡宮(那須神社境内) : 栃木県大田原市
- 殺生石 : 栃木県那須町
- 黒塚の岩屋 : 福島県二本松市
- 武隈の松 : 宮城県岩沼市
- 金鶏山 : 岩手県西磐井郡平泉町
- 高館 : 岩手県西磐井郡平泉町
- 象潟及び汐越 : 秋田県にかほ市
- 親しらず : 新潟県糸魚川市
- 有磯海(女岩) : 富山県高岡市
- 那谷寺境内(奇石) : 石川県小松市
- 大垣船町川湊 : 岐阜県大垣市
※宮城県内では、名勝「おくのほそ道の風景地」としての指定は初めてとなります。
指定地の概要と指定理由
指定地の名称 : 武隈の松
指定地の所在地 : 岩沼市二木二丁目85-1 ほか4筆
指定範囲の面積 : 705.87㎡
土地所有者 : 岩沼市
- 芭蕉が仰ぎ見て、「目覚る心地」を覚えた、根方が二木に分かれた樹形の老松(五代目)と、同様の樹形の松(七代目)が植えられていること。
- 古代より幾多の困難を経ても、なお歌枕の地であることを誇りとして、代々この地に植え継がれてきたこと。
- 芭蕉が訪れ、「桜より 松は二木を 三月越し」の句を詠んでいること。
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